フェニキア人をわかりやすく解説

フェニキア人 ざっくり要点
  • 3000年前ぐらいに、地中海沿岸で活躍した民族のこと
  • ラテン文字(アルファベット)のもとになるフェニキア文字を使用した。

フェニキア人とは?

フェニキア人とは、紀元前12世紀頃から、地中海沿岸部で活動した民族のことです。地中海に船を出し、海上貿易で繁栄しました。

 

地中海の東岸を拠点とするフェニキア人は、沿岸部に自分たちの町を作っていきました。これを植民都市といいます。
中でも北アフリカに建設したカルタゴは大国に成長し、後にローマと戦いました(ポエニ戦争)。

MEMO
フェニキア人が使用していた船には、腐りにくいレバノン杉が使われていました。ちょうどフェニキア人が拠点にしていた地中海東岸でよく採れた木です(今は絶滅の危機に瀕していますが)。
レバノンの国旗にもレバノン杉が描かれています。
国旗

消滅

前6世紀に入ると、フェニキア人はアケメネス朝ペルシアの支配を受けます。オリエント全体を支配した超大国です。

 

ただアケメネス朝ペルシアは寛容な政治をする国でした。征服した民族にあれこれ強制することなく、自由にやらせたんですね。
おかげでフェニキア人も、これまで通り地中海交易を頑張りました。

ダレイオス1世(アケメネス朝ペルシア王)

納税とかちゃんとしてくれれば、好きにしていいよ~。

 

喜んだのもつかの間です。前4世紀、保護者のアケメネス朝ペルシアが、戦争の天才アレクサンドロス大王に征服されてしまいます。
今回はしっかり支配されてしまい、フェニキア人はアレクサンドロス帝国の一部へと吸収されました。

アレクサンドロス大王

俺はアケメネス朝ペルシアほど優しくしないぜ。

フェニキア文字

フェニキア人が残した偉大な功績に触れておきましょう。こちら、フェニキア人が使用したフェニキア文字です。文字の構造が単純で分かりやすいですよね。

簡単であるがゆえに、フェニキア文字は他の民族にも広まりました。ギリシア人はフェニキア文字を改良してギリシア文字を発明し、ギリシア文字は後のローマ人によってラテン文字へと発展しました。ラテン文字は、現在英語などで使われている文字です(いわゆるアルファベット)。

フェニキア文字とラテン文字を比べてみると、似た形をしていますよね。

フェニキア人 まとめ

まとめ
  • フェニキア人とは、紀元前12世紀頃から地中海沿岸で活動した民族のこと。
  • 地中海の海上交易で発展し、沿岸部にはカルタゴなどの植民都市を建設した。
  • 前4世紀、アレクサンドロス帝国へと吸収された。
  • ラテン文字の源流となるフェニキア文字を使用した。