十六大国の時代をわかりやすく解説【古代インド】

十六大国とは?

十六大国とは、前6世紀頃からインドのガンジス川流域にいくつもうまれた、小規模の都市国家群のことです
ガンジス川流域に定住したアーリヤ人は先住民と交わりあい、前6世紀頃~前5世紀頃にかけて各部族ごとに小さな国を作るようになりました。その中でも有力だった16の国々を「十六大国」と呼びます。
地図

マガダ国・コーサラ国

十六大国の中でも特に有力だった2国がマガダ国コーサラ国ですマガダ国は周辺の国を次々に征服し、その勢力を拡大していきました。そして宿敵コーサラ国も滅ぼし、マガダ国は北インド全域を支配する大国へと成長しました。

新しい思想が生まれた時代

十六大国の時代は、それまで主流だったバラモン教に代わり、新しい宗教や思想がうまれた時代でもあります。
各国の抗争で活躍したのは、クシャトリヤやヴァイシャといった身分です。トップのバラモンはというと、戦争には参加せずただ神に祈りを捧げるだけです。その上で権力を振りかざしてヴァルナ制のトップに君臨し、贅沢三昧といったところです。クシャトリヤやヴァイシャにとっては、許しがたい状況ですね。

ウパニシャッド哲学

こうしたバラモン教の批判と反省から内部革新が起こり、生まれたのがウパニシャッド哲学です。

仏教

前6世紀頃には、ガウタマ=シッダールタ(ブッダ)が仏教を創始しました。ブッダは、バラモンをトップとするヴァルナ制を否定します。身分なんかよりも、個人が正しく生きることが大事だと説きました。仏教は主にクシャトリヤ階級に支持されました。

ジャイナ教

もう一つ新しく生まれた宗教が、ヴァルダマーナが創始したジャイナ教です。ジャイナ教も仏教と同じく、バラモン教の権威を否定しています。ジャイナ教の特徴は、徹底した苦行と不殺生です。歩くときに虫さえ殺してはいけないという、仏教よりもはるかに厳しい教えです。ジャイナ教はヴァイシャ階級に支持されました。

マウリヤ朝へ

前4世紀中頃にマガダ国で「ナンダ朝」という王朝が成立し、帝国の基盤を固めました。しかしナンダ朝は2,30年と短命に終わり、後続のマウリヤ朝が史上初めてインドを統一します。