暗黒時代とは?わかりやすく解説【古代ギリシア】

建物

暗黒時代

古代ギリシアにおいて、文字資料に乏しく詳細が分からない時代。紀元前1200年のミケーネ文明崩壊から紀元前800年頃のポリス社会形成までの間を指す。この期間にギリシア世界は青銅器文明から鉄器文明に移行したことから、初期鉄器時代とも呼ばれる。

豚くん

暗黒時代と言っても、ネガティブな意味ではありません。

ミケーネ文明の崩壊

ミケーネ文明の崩壊をもって、暗黒時代のスタートです。

なぜミケーネ文明は崩壊したか?

ミケーネ文明崩壊の理由はよくわかっていません。ギリシア人の一派であるドーリア人に征服された説や、「海の民」という異民族に侵攻された説などがあります。ミケーネ文明で使用されていた線文字Bも文明の崩壊と同時に使用されなくなったため、文字資料が乏しくなってしまいました。

ギリシア人の侵入

ミケーネ文明の崩壊と共に、混乱を避けるためギリシア人が移動を開始します。そして移動が終わる頃、ギリシア人は方言の違いからいくつかの種類に分かれていました。

ギリシア人の種類
ドーリア人:鉄器をもって侵入してきたので強い。後にスパルタを建国する。
イオニア人:後にアテネを建国する。
アイオリス人
などです。

鉄器文明へ移行

暗黒時代はギリシア世界が青銅器文明から鉄器文明に転換した時代でもあります。

なぜ移行したか?

ギリシア世界が鉄器文明に移行した理由に、「前1200年のカタストロフ」という出来事があります。

前1200年のカタストロフ:前1200年頃、地中海東部で起こった大規模な社会変動のこと。ヒッタイトの崩壊、海の民のエジプト襲撃、ギリシャのミケーネ文明の崩壊が例に挙げられる。これをきっかけに、ヒッタイトのみが所有していた鉄器の生産技術が地中海東部の各地に拡がり、青銅器時代から鉄器時代に移行した。

ヒッタイトの滅亡が、ギリシアに鉄器をもたらしました。

ポリス形成

暗黒時代期にギリシア人によってポリス社会が成立したと推測されています。これをもって暗黒時代は終焉し、ここからポリスを基盤とする古代ギリシア文明が栄えていきます。