ヴァルナ制をわかりやすく解説

ヴァルナ制とは?

ヴァルナ制とは、古代インドのアーリヤ人によって形成された、身分制度のことです。上位からバラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラの4身分に分けられます。現在もインドに根強く残るカースト制度の礎となった制度です。

ヴァルナ制はなぜ生まれたか?

前1500年頃、アーリヤ人はインド北部に侵入・定住しました。当然そこには、アーリヤ人がやってくる以前から元々インドに住んでいた先住民がいます。アーリヤ人は先住民から農業を学びつつも、どうにかして彼らを支配下に置けないものかと考えました。そこで持ち出されたのが皮膚の色です。アーリヤ人と先住民の間には皮膚の色に違いがあったので、それを理由にして先住民を差別化しました。これを原型にして、アーリヤ人・先住民が交わる過程でヴァルナ制という身分の上下関係がうまれました。
ヴァルナ制
MEMO
「ヴァルナ」は「色」を意味します。

各身分の特徴

ヴァルナ制では、人々は大きく4つの身分に分けられます。上位身分から順に紹介していきます。

バラモン

バラモンはヴァルナ制における最高身分で、神事をとりおこなう司祭階級です。
アーリヤ人の時代に農耕社会が成立したことで、自然災害から国を守るたことが大事になってきます。そうした背景もあってバラモンは権力を持ち、バラモン教が成立しました。

クシャトリヤ

クシャトリヤは「クシャトラ(権力)を持つ者」という意味がある、武士階級です。クシャトリヤとバラモンは身分秩序の最高位をめぐって争うこともありました。

ヴァイシャ

ヴァイシャは、農民や牧畜民、商人などの庶民階級です。

シュードラ

シュードラは、上位の3ヴァルナに仕える隷属民です。アーリヤ人に支配された先住民の多くがシュードラとなりました。

ジャーティ(=ヴァルナを細分化)

ヴァルナ制は大きく4つの身分に分かれると述べましたが、時代を追うごとに人々の上下関係はさらに細分化していきました。この細分化された同一身分の集団をジャーティと言います。別ジャーティの者とは結婚はおろか同席で食事することも許されません。