アーリヤ人をわかりやすく解説

アーリヤ人とは?

アーリヤ人とは、前1500年頃~前600年頃にインドで部族社会を形成した民族です。アーリヤ人が支配したこの時代を、ヴェーダ時代と呼びます。

アーリヤ人の移動

パンジャーブ地方に侵入

アーリヤ人は元々インドではなく、中央アジアで牧畜生活を営んでいました。前1500年頃、彼らは南下してカイバル峠を越え、インド北西部のパンジャーブ地方へ侵入しました。人口増加と気候乾燥化で牧草地不足になり、インドに侵入したと考えられています。
アーリヤ人はパンジャーブ地方の先住民を武力で征服しつつも、先住民が持つ農耕文化も同時に学んでいきました。そして、アーリヤ人の生活基盤は牧畜から農耕へと移行していきました

ガンジス川流域に移動

アーリヤ人は前1000年頃には再度移動を開始し、ガンジス川流域に侵入・定着しました。ガンジス川流域の方が、パンジャーブ地方よりも農業に適した土地だったからです。

ヴェーダ

アーリヤ人は雷や火といった自然の神様を崇拝する民族でした。彼らの自然神崇拝に関する知識をまとめた聖典を「ヴェーダ」といいます。そしてヴェーダの中でも、神々への賛歌を集めたものが『リグ=ヴェーダ』です。
アーリヤ人がインドに進入して以降の時代(前1500年~前500年頃)にヴェーダが作られたので、この時代をヴェーダ時代と言います。

リグ・ヴェーダ

格差社会の成立

農耕社会が安定して生産に余裕がでてくると、やがて「農業に従事する人」「彼らを支配する人」に分かれていきます。こうして身分に上下関係が生まれ、ヴァルナ制という身分制度がアーリヤ人社会に形成されていきました。現在もインドに残るカースト制度の源流がここにあるのです。