13世紀のイスラーム世界をわかりやすく解説【マムルーク朝/奴隷王朝/ナスル朝】

マムルーク朝

プロフィール
  • :カイロ
  • 領土:エジプト・シリア
  • 存続期間:1250~1517年
  • 特徴①:マムルーク(トルコ系奴隷兵士)によるイスラーム王朝
  • 特徴②:バイバルスのとき全盛期
地図

成立

マムルーク朝はエジプトに興ったイスラーム王朝です。それまでエジプトを支配していたアイユーブ朝を滅ぼして成立しました。

「マムルーク」とは当時のイスラーム世界で重宝されていたトルコ人奴隷兵士のことです。
つまりマムルーク朝は奴隷がつくった王朝ってことですか?

そのとおりです。アイユーブ朝が第6回十字軍と戦った際も、マムルークが主力となって十字軍を撃退しました。しかしアイユーブ朝のスルタンはマムルークを冷遇したので、怒ったマムルークが反乱を起こして新たに王朝を建てたのです
上層部に手柄を評価されない腹いせに、クーデタをおこしたんですね。

バイバルス

マムルーク朝の最盛期は、第5代スルタンのバイバルスのときに到来しました。バイバルスは軍事的にとても優れた人物で、モンゴル軍や十字軍の侵入を何度も退けました。

衰退・滅亡

14世紀半ばごろから、当時流行した黒死病(ペスト)の影響でマムルーク朝は衰え始めました。
ヨーロッパだけではなく、エジプトでもペストは流行したんですね。

16世紀に入るとセリム1世率いるオスマン帝国の侵攻を受け、マムルーク朝は滅亡しました。

奴隷王朝

プロフィール
  • 建国者:アイバク
  • :デリー
  • 領土:北インド
  • 存続期間:1206~1290年
  • 特徴①:インド初のイスラーム王朝
  • 特徴②:ゴール朝の奴隷だったアイバクが建国
13世紀のイスラーム世界の地図を見てると、ひときわ変わった名前の王朝がありますね。

奴隷王朝ですね。ゴール朝の奴隷出身のアイバクという人物が建国した王朝です。アイバクもマムルークだったので、13世紀はマムルークが活躍した時代とも言えますね

ナスル朝

プロフィール
  • :グラナダ
  • 領土:イベリア半島最南部
  • 存続期間:1230年頃~1492年
  • 特徴①:イベリア半島最後のイスラーム王朝
  • 特徴②:アルハンブラ宮殿を造営
最後はナスル朝です。ナスル朝はイベリア半島における最後のイスラーム王朝です。

成立

イベリア半島をしていた後ウマイヤ朝が11世紀に滅亡し、イベリア半島は30ほどの小王国が分立する混乱時代に入りました。ナスル朝はそのうちの1つです。
地図で見るとめちゃくちゃ小さい王朝ですね。

レコンキスタ

これまでイベリア半島におこったイスラーム王朝は、キリスト教の国々による国土回復運動(レコンキスタによりその領土を縮小してきました。そして1492年にナスル朝が滅ぼされたことでレコンキスタは完了し、イベリア半島からイスラーム勢力は一掃されました。

アルハンブラ宮殿

ナスル朝はグラナダに都をおきました。ナスル朝がグラナダに残したアルハンブラ宮殿は、かつてのイベリア半島にイスラーム世界がたしかに存在したことを証明しています。
世界遺産
宮殿

アルハンブラ宮殿

13~14世紀、イベリア半島に建設された宮殿。中世のイスラーム文化とヨーロッパ文化が融合した建築である。


確認テスト

答え.マムルーク朝
答え.アイバク
答え.ナスル朝
答え.グラナダ